こんにちは、こんばんわ。理系大学生の独り言(いぶいぶ)です!
今回はロングパスとショートパスについて僕の自論を紹介したいと思います!
今回の記事を読むとこんなことがわかります。
- ロングパス、ショートパスそれぞれのメリット・デメリットがわかる
- それぞれの特徴やプレースタイルがわかる
- 結論どちらがいいのかがわかる
※あくまで、僕の考えなので1つの意見として参考程度に読んでくださいね。
また今回使用している戦術ボードの画像はすべて、「サッカーの箱」というサイト
を使わせていただいております。
戦術作戦タクティクスボード|サッカーの箱 (footballbox.club)
それではいってみましょう!
ロングパス、ショートパスの起源
サッカーの最初の戦術ともいえるこの2つは現代サッカーでも、
重要な立ち位置にいます。
サッカーは1863年にイングランドで誕生したとされています。
そこからいわゆる「上流階級のサッカー」とされる、イングランドのロングパス戦術と
「労働者階級のサッカー」のスコットランドのショートパス戦術に分かれたとされています。
以降、イタリアやスペインをはじめとする国が「カテナチオ」や「ティキタカ」と
呼ばれる戦術を生み出し、現代サッカーの戦術の進化が進んできました。
ロングパスのメリットとは?
今や選手の技術が向上、戦術が発展してきたことで「正確にパスを繋ぐのが当たり前」
という風潮を感じます。(筆者が勝手に思っているだけかもですが(笑))
どこか「ロングボールばかりは塩試合でつまらない」という印象を受けてしまうのも
無理もありません。
美しさや派手さこそないですが、ロングパス戦術にもしっかりメリットはあります!
メリットは3つあります。
- 中盤を省略することができる
- 高さを活かすことができる
- ワンチャンスを演出する可能性がある
それぞれ1つずつ紹介します!
中盤を省略することができる
これに関しては、もはや書かなくてもわかるレベル(笑)
ロングパスは当然、空中にボールが浮くので細かくパスを繋ぐことは
しなくてよいのが、大きなメリットです。
特に相手のプレスの強度が高い場合などに有効で、「無駄にリスクをとるなら、
とにかく裏に蹴る!」というのも悪くはないでしょう。
また、仮にパスが繋がらない場合でも相手はゴールから遠のくので、
一時的にラインを回復することができるでしょう。
高さを活かすことができる
やはり1番のメリットはこれでしょう。
アジアカップ2023、日本代表はイラン代表相手にこの戦術で敗北を期しています。
「あのドイツ、スペインに勝った日本が負ける?」って正直思いましたね。
(決してイラン代表を甘く見ていたわけではないですが。)
やはり、自分達の強みを活かすことは重要でその中でも僕は「スピードと高さ」は
技術では対応しきれない部分があると考えています。
もちろん、良いポジショニングをすれば多少の身長差は埋められますが
身長160cmの人が180cmの人と競り合う場合はどうしても、高身長の方が
有利になってしまうのは事実です。
シンプルでありながら、「高さを活かす」ことは戦術的にかなりいい選択だと
僕自身は考えます。
ワンチャンスを演出する可能性がある
先ほど書いた「高さを活かす」は、あくまでも最終ラインの手前を狙った
ロングパスのこと。
「スペード」や「裏抜けの技術」を活かすのであれば、最終ラインの裏を
狙う必要があります。
こういったボールは、多くの場合キーパーやDFによって処理されてしまい
ますが、一度ミスが出れば一気にゴール前に迫れる側面も持っています。
またキッカーの質が高ければ、試合中に決定機を作れる再現性は
十分にある戦術だといえます。
(実際にこの記事を書いている時点で開催中のEURO2024でドイツ代表は
比較的これに当たると思います。リュディガーのキックが最高)
さらに、相手の最終ラインを下げることにも繋げり結果的にボール保持ができ
たりと、なにかと良い戦術だといえますね。
ロングパスのデメリットとは?
やはりどんなに優れた戦術も、欠点があるもの。
ロングパスのデメリットは主に2つあります。
- 相手の支配率が上がる
- セカンドボールのデザインが必須
それぞれ1つずつ紹介します!
相手の支配率が上がる
上記でも書いた通り、最終ラインの裏を狙うボールはキーパーやDFに
比較的容易に処理されるため、攻撃が単発で終わることも多々。
その分、チャンスになれば決定機なので「ハイリスク・ハイリターン」とも
考えられます。
相手のプレスを回避するためにロングボールを蹴ったが、回収され
守備の時間が結果的に長くなってしまっては本末転倒。
そこで、ポストプレーのできるFWにパスを付けてファールをもらうことや
キープすることで味方の上がる時間を作るなど、工夫が必要でしょう。
この戦術を志向するには、相手にボールを握られるのを許容した上で、
自分達がボール持った時にはどうするのかを明確に準備する必要があります。
セカンドボールのデザインが必須
仮に高身長のFWがいて、そこにロングパスを蹴りまくったとします。
DFとの競り合いでは、勝率は高いかもしれませんが、その後の
ボールは行方はどうでしょうか?
せっかく競り合いに勝っても、そのボールを保持できなければ意味がありません。
そこで必須になるのが、「セカンドボールのデザイン」です。
下記の図をご覧ください。
この図は「デザインができていない」状態の図になります。
ボールを競り合うであろう、10番の選手の周辺には味方の選手がいません。
一方下の図ではどうでしょうか。
少し極端な例になっていますが、ボール周辺の人口密度が高くなっています。
これならセカンドボールの回収率を上げることができるでしょう。
また上手くマイボールにできない場合でも、すぐにプレスをかけることが
可能になります。
またこの戦術をより活かすには次のような方法もあります。
SBはCBに比べて身長が小さいめの場合が多いです。そこで高身長の10番の選手が
サイドに流れ、ターゲットをSBにすることで競り合いの勝率を上げることができます。
これによりCBはサイドに流れることは難しいですし、仮に相手ボールになった場合でも
サイドからはカウンターになりにくいのも、メリットです。
ショートパスのメリットとは?
現代サッカーの強豪チームでは、主流になりつつある「ショートパス」
そのメリットは2つあります。
- 試合をコントロールできる
- 実力差がある時に、攻撃の回数を増やせる
それぞれを解説していきます。
試合をコントロールできる
ショートパス戦術を志向する上で、これが1番大きなメリットになります。
確実に足元に繋いでいくことで、確実性が非常に高いことから
試合のテンポをコントロールしやすいです。
また「攻撃は最大の防御」というように、ボールを支配している間は、
相手に攻め込れることはありません。
ボールを握り続けることで、シュートの本数が増える可能性も上がります。
その分得点の可能性も上がるということで、まさに好循環が生まれます。
実力差がある時に、攻撃の回数を増やせる
これはイメージしやすいかもしれませんね。
バルセロナを例にとって考えてみましょう。バルセロナが所属する、ラ・リーガは
2強と言われるリーグになっています。(バルセロナとレアルマドリード)
※もちろん近年は、ソシエダやアトレティコマドリードなど強豪は増えてきていますが。
そんな中で、バルセロナはショートパス戦術の代表的なチームです。
シーズンの多くの時間を格下のチームと対戦します。
格下相手にボールを保持することで、攻撃回数を増やし、得点の可能性を高める。
わりと当たり前のことではありますが、こう考えるとショートパス戦術は
現代サッカーにおいては「強豪チーム限定のサッカー」と言えますね。
ショートパスのデメリットとは?
まさに「富めるものが富む」というショートパス戦術。
この戦術のデメリットは3つあります。
- 弱小チームでは実行できない
- 裏を狙う動きは必須
- ドリブルできる選手が必須
1つずつ紹介します。
弱小チームでは実行できない
先ほど、強豪向けの戦術と書きましたが弱小チームでの実行は非常に
難しいです。
極端な例ですが、高校生のチームとJリーグのチームが対戦した際には
どちらが多くボールを持てるでしょうか。
絶対ということはありませんが、99%くらいの感じでJリーグのチームが
ボールを持てるでしょう。
それはフィジカル的な面や、技術的な面などが起因するからです。
これはプロの中でも同じで、実力差が大きい場合に弱小チームが
ショートパス戦術を続けることは難しいと思います。
(もちろん時間帯によっては、ボールを持てる時間もあると思います。)
裏を狙う動きは必須
ショートパス戦術を志向すると、どうしても足元へのパスが増えます。
短いパスをテンポ良く回し、サイドに何度も振って相手を動かしても
裏を狙う動きがなければ、得点に繋がりません。
ボールを繋ぐ「ポゼッションサッカー」とは、基本ショートパスをし、
機を見て最終ラインの裏へロングパスを出すものです。
現代サッカーでは、ショートパス戦術だけで試合を組み立てるのは
考えにくいと言えますね。
(もちろんロングパスも同じようなことが言えますが。)
ドリブルできる選手が必須
パスが上手いというだけでは、ショートパス戦術は成り立ちません。
マンチェスターシティ、バルセロナ、バイエルンなど。
ポゼッションサッカーを志向するチームには、必ず「ドリブラー」がいます。
パスを繋ごうとすると、どうしても相手のプレスをいなす必要があります。
それらをパスのみで、打破できるのが理想ですが現代サッカーのブロック守備は
強固で連動もしっかりしている場合がほとんど。
その場合はターンや、フェイントで相手をかわし、次の味方へパスを送る
必要があります。
ドリブルができる、パスもできる、個人技もある。
そんな選手達が必要と考えると、やはりすべてのチームでショートパス戦術
が使えるわけではないのです。
結論と筆者の考え
先に結論だけ簡単に書くとするならば、「ロングパス戦術は弱小チーム」
「ショートパス戦術は強豪チーム」ということになるでしょう。
どちらが優れているというよりかは、実力によってどちらの戦術が
向いているのかという尺度でみるのが良いと思います。
(タイトルの趣旨と少し逸れてしまいますが。)
もちろん、例外はありますし二元論的に語れる内容ではありません。
(それでも結論づけるなら、こんな感じ)
筆者の考え
僕の考えはどちらも使う中で「自分達のチームの割合を見つける」こと
が重要だと考えています。
このくらいの戦力があるから、ロングパスがこれくらいで
ショートパスがこれくらいみたい感じですね。
そこからどんな戦術をとるのかを組み込んでいきます。
例えば、ロングパスが7割くらいになるなら「誰をターゲットにするのか」
「セカンドは誰が拾うのか」のように考えます。
逆にショートパスのことは、あまり考えずロングパスの時にやるべきこと
を選手に植え付けます。
「なにが自分達に合うのか」
これを模索することをやめなければ、いいチームが作れると信じています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう!
ゴラッソ!(^.^)/~~~
コメント