こんにちは、こんばんわ。理系大学生の独り言(いぶいぶ)です!
今回はサッカーのサイドバックについて僕の自論を紹介したいと思います!
今回の記事を読むとこんなことがわかります。
- サイドバックの動きがわかる
- サイドバックが張っていいのかがわかる
※あくまで、僕の考えなので1つの意見として参考程度に読んでくださいね。
また今回使用している戦術ボードの画像はすべて、「サッカーの箱」というサイト
を使用させていただいてます。
それではいってみましょう!
サイドバックの役割と求める能力
サイドバックは基本的に4バックで守備をする場合に、サイドを守備
することが役割となります。
また攻撃の際には、サイドハーフやウィングの選手をサポートする場合も
あり、攻守において貢献することが求められます。
そんなサイドバックですが、僕が考える必要な能力は以下になります!
- 守備における対人能力
- クロス精度
- ドリブル能力
1つずつ解説していきます!
守備における対人能力
当然のことながら、サイドバックはウィングやサイドハーフと対峙することになります。
このポジションの選手は、ドリブルの上手さやスピードのある選手が多く
試合中に1対1の場面になることも多々あります。
その場合に、しっかりと相手を止めることのできる能力はサイドバックには
必須の能力となります。
また、単純な身体能力(足が速い、フィジカルが強い)だけでなく守備の技術や
判断能力も求められます。
例えば下の図のような局面。
四角で囲われたところに注目してください。
白が攻撃で赤が守備のこの局面。赤2番のサイドバックの選手は絶対に
カットインされてはいけない局面です。(得点に直結するため)
ですので、この時のサイドバックの優先順位はこんな感じ。
- カットインを阻止(中のコース切る)
- クロスを上げさせない
- ドリブルで抜かれない
あくまで、僕の考えなので相手選手の特徴や局面で順位は変動します。
このような局面のセオリーは「縦に誘って刈り取る」というもの。
最悪の場合クロスを上げられてもいいから、縦に誘い込んでボールと
相手選手の間に体を入れられたらサイドバックの勝利です。
技術的な面では、ロングボールの競り合いやカウンター時のディレイなど
CB的な能力も必要になります。
特に片方のサイドバックが攻撃的な場合に、逆サイドのサイドバックは
ほぼCBとして立ち回る必要があります。
①のようにサイドバックが攻撃参加した場合。②のように逆サイドのサイドバック
は最終ラインに並んでカウンターに備えるのが一般的。
(ボランチが最終ラインに下がるパターンもある)
このように、サイドバックは技術面・判断面で様々な能力が必要になる
難しいポジションと言えますね。
クロス精度
先ほどは守備について触れましたが、今度は攻撃面です。
サイドバックは守備が主な仕事ですが、現代サッカーにおいては
攻撃参加を求めるチームも少なくありません。
(むしろ、守備のタスクだけのチームの方が少ないかも。)
サイドバックが攻撃で必要な能力は、「クロス精度」です。
下の図をご覧ください。
四角で囲われたところに注目してください。
白が攻撃、赤が守備の局面で白9番(サイドハーフ)の後ろを5番(サイドバック)
が背後から追い越します。
これをオーバーラップといいますが、サイドバックの攻撃参加の代名詞とも
言える戦術です。
サイドバックの攻撃参加は、この局面が多いことからクロス精度は重要に
なります。
また、精度はもちろんですが「球種の判断能力」も僕は重要だと考えています。
例えば、FWの選手が身長の大きくない選手の場合には浮き球のクロスよりも
グラウンダー(ゴロ)のクロスの方が良いでしょう。
GKと最終ラインの間が広い場合には、できるだけ速いボールを送ることで
CBやGKの対応が困難になります。
このように、局面や選手の特徴を把握し最適なクロスボールを上げる
能力もサイドバックには必要と言えます。
ドリブル能力
これは必須の能力ではないですが、持ち併せているとビルドアップの
際にとても役に立ちます。
今回のテーマである「サイドバックは張ってはいけないのか」に繋がる
ものになります。
下の図をご覧ください。
画面右下の白5番に注目してください。白が攻撃の、この局面。
赤チームのプレスがしっかりハマっています。多く場面では、バックパスを
選択することでしょう。
しかし、リスクが大きいですが矢印の方向にドリブルで突破すると
打開できます。
その場合、逆サイドの大外の6番(四角で囲まれた選手)へのフィードも
選択肢に入ってきます。また単純に、ボランチの選手が前に出てきた
場合にはパスをすれば、そこからずれを作れるでしょう。(下の図)
このように、リスクはありますがサイドバックのドリブルでビルドアップ
を組み立てる方法も良いと僕は考えます。
サイドバックが張ってはいけない理由とは?
近年欧州サッカーやSNSで見かけるのは「サイドバックは張らない」という
考え方。実際に偽サイドバックという戦術もあるくらいですからね。
(サイドバックがボランチの位置にポジショニングすること)
ではなぜサイドバックは張ってはいけないのか、解説していきます!
プレスの奪いどころになるから
プレスについては詳しくは下記の記事をご覧ください。
プレス戦術は奪いどころを決めて守備をします。その奪いどころとして
設定されるのが「サイド」なのです。
もちろんサイドハーフの位置もサイドですが、そこまで行くと1対1の場面に
なることが多いのでDFは安易に飛び込めません。
そこでサイドバックに狙いを定めて、連動したプレスをかける場合がほとんど
なのです。(最悪プレスを剥がされても後ろに人数がいるため)
それでもサイドバックが張る理由は?
理論上はサイドバックが張ると、プレスがハマりやすくなります。
しかし、戦術に精通しているはずのプロの世界でしばしば、この局面が見られるのは
なぜなのか。僕なりに考えてみました。
- 相手と少しでも距離をとりたい
- 選手の特性上実行できない
- カウンターのリスクがある
こんな感じだと思います。1つずつ解説していきます!
相手と少しでも距離をとりたい
プロのレベルになるとプレスの強度は、かなり高いです。
寄せのスピードが速いため、選手の判断する時間は少なく心理的にかかるプレッシャーも
大きいでしょう。
そんな中でプレーする選手達は当然「少しでも相手と距離をとりたい」と思うはず。
結果的にサイドに最大限張り、プレスの餌食になってしまうのです。
選手の特性上実行できない
「偽サイドバックってボランチの位置に移動するだけじゃん」って僕も思って
いました。それだけでビルドアップが上手くいくならやるべきだと。
しかし、当然移動するだけではないんですよね。ボランチの位置に移動したからには、
ボランチの立ち振る舞いをしなくてはなりません。
- 周囲を確認しパスの出しどころを探す
- チャンスがあれば楔をさす
- カウンター時にはディレイの守備をする
などなど。サイドバックとはやるべき事が異なります。
特に視野の観点で大きく異なり、サイドバックは180°の視野で良いですが
ボランチは360°意識する必要があります。
サイドバックもボランチもできる選手なら、偽サイドバックができるでしょう。
しかし、プロとはいえサイドバック全員がこの戦術をこなすのは不可能でしょう。
カウンターのリスクがある
相手チームが自分達より強い場合、カウンターのリスクを考えるでしょう。
特にサイドバックは、主な仕事は守備であるため、このような場合には
自分のポジションを離れて攻撃参加はしにくいと思うはず。
その場合には、その場に残りサイドに張ってしまう場合があるでしょう。
(相手と距離をとりたいという心理も働き)
本当にサイドバックは張ってはいけないのか?
結論からいうと「高い位置なら問題ない」です。
上記でも少し触れましたが、サイドハーフの位置で張る分には問題ないんです。
つまり、そこまでサイドバックが上がって張ればいいのです。
これが理想の形です。
- サイドハーフが内側に絞る
- サイドバックが高い位置で張る
- サイドバックのスペースをボランチが埋める
このようなポジションチェンジが理想ではあります。
ですが偽サイドバックの時にも書いたように、誰もが移動先のポジションの
タスクを実行できるわけではありません。
では、サイドバックはどうすればいいのか。
結局サイドバックはどうすればいいのか
僕の考えとしては「サイドバックをなくす」のがいいと考えています。
「えっ?じゃあ今までの記事に無駄じゃね?」
ちょっと待ってください!サイドバックをなくすと言っても、
攻撃の時だけなくせばいいのです。こんな感じです。
流れとしてはこんな感じ。
- サイドハーフが内側に絞る
- サイドバックが高い位置で張る
- 逆サイドのサイドバックがCBになる
「えっ?でもさっきポジションチェンジは難しいって書いたじゃん」
たしかにそうなんです。ですが、この方法なら多くのチームでも運用できます。
ポイントは人選です。
- サイドハーフにトップ下の選手
- サイドバックにWB的な攻撃参加できる選手
- 逆サイドのサイドバックにCBの選手
要するに移動先に適応できる選手を最初から、配置するのです。
選手個人が、どうにかするのではなく監督が初期配置でサポートする
必要があると僕は考えています。
まとめ
今回はサイドバックが張ってはいけないのか?という問題について
僕の自論を書いてみました。
近年サイドバックは、他のポジションよりも求められるスキルが
増えているように感じます。
(戦術の発展に伴って、そうなるんでしょうが)
今回書いていて、やはり選手個人だけでは解決できない問題ってあるよな
と改めて実感しました。
(監督や指導者の立場からのアプローチが大切です。特に戦術とかは)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!
ゴラッソ!(^.^)/~~~
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